『あざみ野の玄関として見守り続けた39年、ホッと一息休まるアットホームな街の中華屋』中華料理屋桂林

2022年6月17日

 駅前のバスロータリーから見える大きな赤い看板が印象的な中華料理屋「桂林」。
 家路に着く前の最後の一件として駅前で待ち続けてきた。
 店の明かりと共に見守ってきた店主の下山さんが語る。

 東急SレイエスFCトップチーム選手、天本匠海が取材させていただきました。

・あざみ野で出店されたきっかけを教えてください。

 

下山:きっかけ自体はそんなありません。僕自身20歳で来日したのですが、当時はあまり日本語が得意ではなかったので中華街で働きながら日本語の勉強をしていました大体一年くらい経ってから自分で新しくお店を開いてやってみたいと思い、たまたま見つけた場所が今のこのお店です。

 
天本:お店に入ってすぐに開店当時の上空写真が飾ってありましたが当時はどんな街でしたか?
 

下山:昔は畑などが多くて周りに何もなかったですよ。商店街は盛り上がっていました。今思うと商店会に入った20歳過ぎは商店会の中で私が一番若く、まだこうして店舗に立っている方というのはもうあまりいないんじゃないかな…なんだか寂しい思いにもなりますね。当時は個人店がもっとたくさん並んでいました。どの店も美味しかった記憶があります。
 

天本:当時と比べて変化などありましたか?
 

下山:大きい駐車場があったおかげか、お客さまのほとんどが家族連れでした。だんだん時代の変化につれて単身の方や、近隣の職場の方々がランチ、仕事終わりにときていただく方が増えたと思います。

 

・商店会へ入られたきっかけなどありますか?

 

下山:いいえ。これもまたありません(笑)ただ、出店した当初から加入はしていました。きっかけは近隣の仲の良いお店さんに誘われて入ったくらいです。
 

天本:古くから関わっているということで、印象深いイベントなどはありましたか?
 

下山:一時期は大通りを通行止めにするほどの規模の祭りを行っていたんです。それこそ阿波踊りなんかを踊っていたりとか。ミス横浜なんかもきてた気がするんですよね。もちろんコロナのせいもありますし、なかなか規模の大きいお祭りは難しいですけど、またあれくらい大きなイベントっていうのはやりたいですよね。本当にたくさんの人が集まっていました。
 

天本:そんな大きな規模で行われていたんですね!全く知りませんでした…

・お店にいらっしゃるお客様はどんな方が多いですか?

 

下山:昔は家族連れできていただき方が多かったですがここ最近は地域で活動をしている様々な団体の方達であったり、近隣の会社の宴会などで使用されることの方が多いと思います。コロナ前までは週末は夜中1時くらいまでお店を開けていたりもしました。どうしても都内で食事したりお酒を飲んだりすると、終電を気にしなければいけなかったりとするじゃないですか。あざみ野に帰って来れば明かりがついているお店が出迎えてくれる。このお店はそういう安心感を提供してきたつもりです。だから繁盛するのも22時以降が多かったり、遅くまで飲んで歩いて帰路に着く方の方が多かったですね。

 
天本:やはりコロナの影響が大きかったんですね…

 
下山:39年同じ場所でやってきましたけど、一番辛かったです。正直今もまだ厳しい部分がありますが、それでも以前に比べ少しずつ戻ってはきています。ただコロナ前のような盛り上がりはまだ戻ってきません。それでも安心感を届けていきたいと、今も夜遅くまで明かりをつけて営業しています。
 

天本:ちなみにお店のオススメメニューなどありますか?
 

下山:予約限定にはなってしまうのですが、北京ダックは丸々1匹お出しすることができます。10人くらいの大人数で食べられる方にはオススメです。パリッとしている皮を薄餅で巻き味噌ダレで食べると美味しいですよ。

 
天本:北京ダックをあまり食べたことがないですが、とても美味しそうですね!

 

・現在は親子で営まれていらっしゃるんですか?

 

下山:そうです。絶対継いでほしいとは思っていませんが、内心で少し思っていました。ただ自分の好きな人生を歩む中にそう思うのであれば嬉しいですね。

 
天本:店主として見られていかがですか?
 

下山:3年ほど他所で修行を積んでから戻ってきて来れましたが、まだまだですね(笑)もちろん期待も込めてです。もっと頑張ってほしいですね!

~さいごに~

 

 開店してから流れゆく時代を駅前の角から眺め続け39年。日々変化の中で変わりゆく街並みと変わらない店主の眼差しに思わずぐっときました。
 これからも明かりを灯し続ける駅前のシンボルとして立ち続けるであろう、取材をしていく中で感じました。
 今回取材させていただきました「桂林」下山さん。快く取材を受けていただきました。

  

中華料理 桂林

店舗名 桂林
住所 神奈川県横浜市青葉区あざみ野1-11-1 センタービル2階
電話番号 TEL:045-901-4146
営業時間 11:00~24:00(L.O.22:30) ※金・土のみ 11:00~1:00(L.O.0:30)
定休日 年中無休
URL http://www.keirin.co.jp/

 

【取材日時】2022年5月12日(木) 15:00~17:00
【取材場所】桂林
【インタビュイー】桂林 代表取締役 下山様
【インタビュアー】天本

 

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