『世界から見た青葉区はどんな地域なのか?』有限会社おひさまハウス

2022年12月13日

 英会話や留学、翻訳など様々な言語に関する様々な仕事をされている有限会社おひさまハウス。

 言語を通じて世界を見て欲しい。老若男女とわず多くの人に成長のきっかけを与え続ける池上様に東急SレイエスFCトップチーム選手の天本がお話を聞いてきました。

・語学に関する会社を立ち上げられた経緯を教えてください。

 

池上:1998年に長津田で開業しました。もともとは別のスクールで英語を教えていたのですが、当時住んでいた家が長津田だったので開業も長津田でという感じです。当時在籍していた英会話スクールの時に初級クラスでもついていけない人が追いつくための補習クラスを私が教えていて、その時にお客様から「わかりやすいから自分でやりなよ!」といった一言で始まったんです。自分で元々行っていた翻訳のお仕事を行いながら教室もやってみようかなというのがおひさまハウスの始まりでした。


天本:英語を仕事にしようとしたきっかけはなんですか?


池上:小さい頃から言語を学ぶことが好きで、誰かに教えてもらったというよりも音楽や映画などを楽しみながら耳から英語を学んでいましたね。高校卒業時にはある程度の英語力が身についたので違う言語を学びたいと思い、大学は外国語学部でドイツ語を専攻しました。大学でドイツ語を教えてくださった先生がバッハやモーツァルトについて書いたドイツ語の本や歌曲の歌詞などの翻訳をしていたので、私自身もやってみたいなという思いは心のどこかにあったと思います。大学を卒業して一般企業に就職したのですが、通勤が好きではなく当時は珍しかった在宅ワークのできる仕事がしたいと思って学んでいたドイツ語の翻訳をしてみようということで、テストを受けてみたら受かって。でも実際に来る仕事はドイツ語の翻訳はあまりなく、ほとんどの仕事が英語の翻訳だったので、もう一度英語を学び直そうとして英会話スクールに入ったらその途中でお声がかかり生徒兼スタッフになったんです。


天本:それが先ほどのスクールに繋がってくるんですね!


池上:そういうことです。そのスクールでは英語を使った事務的な作業もすることが多く、自分も学びながら補習クラスを担当してという感じでしたね。様々な業務を行っていたのでそこでスクールを運営するノウハウを学べたことは独立する上で大きなポイントになったと思います。二十代の時に自分で独立したのも、通勤が嫌だからなにか自分でやるしかないと思ったのと、そもそも叔母が個人でピアノ教室をやっていて、自宅で何かを教えるという環境が小さい頃から身近にあったのでイメージは出来上がっていたかなと思います。


・会社を江田に移転された理由を教えてください。

 

池上:仕事が忙しくなって自宅兼職場兼教室となる戸建てを探して見つかったのが今の場所なんです。現在の江田の前に市ヶ尾に店舗を構えていたこともありました。2003年から4年間は市ヶ尾で教室を行いその時に翻訳の講座も始めました。翻訳は日常で使う英語とは全く違い専門的な用語なども多く、契約書やWebサイトなど翻訳する対象によっても日本語の書き方も変わってくるので、どちらかというと英語で理解したことを日本語で書く力を身につけるような講座を行っていました。英語ができる方達に向けて翻訳の技術を教えて、技術が身についた方達に対して翻訳の仕事を振っていってというサイクルをしていたら翻訳の方がとても忙しくなってしまって、蓋を開けてみたら市ヶ尾の店舗で作業をして夜中の3時とかに自転車で家に帰るようなクレイジーみたいな生活を送っていました(笑)。なので2階で作業もでき、1階では教室も開けるような戸建てを少しずつ探していたら今の家に辿り着いたというような感じです。


天本:これまで青葉区を中心にご活動されてきましたが、青葉区の子ども達の英語に対する取り組みはいかがですか


池上:長津田からこっち(江田)に移動してきたのも、子ども達の違いがとてもあって青葉区の子達は英語に力を入れる子たちが本当に多いんです。市ヶ尾で始めた時は子ども英会話や親子英会話が人気で幼稚園みたいな感じで楽しくやっていました。それこそ江田に引っ越してからも庭を使って体を動かして行なったりもしていましたね。


天本:青葉区の子ども達と世界の子どもたちと比べて違うことなどありますか?


池上:アメリカのユタ州の子供達と似ている感覚はとてもあると思います。海外思考が強くグローバルな人達が多い点が特に感じますね。ユタ州なんかはオープンマインドで外から来た人たちを上手に受け入れてくれるのですが、同じ米国内でも場所によって受け入れが厳しいこともあります。そういった意味ではユタ州はとても青葉区と似ていますね。オーストラリアとかニュージーランドなんかはもともと移民国家だから、留学生を受け入れる側も元留学生、みたいな感じで、現地で学びたい人にとっては甘えにもなってしまいデメリットになるかも。そういう点でも受け入れ側が現地のアメリカ人のユタはオススメです。


・今のお仕事でのやりがいを教えてください。

 

池上:留学や英会話、翻訳などそれぞれで全く違うのですが、留学においては旅立つ前に英語を教えて、留学してからは実際に目の前で新しい経験をして人が変わって帰ってきます。それを見るのが本当に楽しみでやりがいを感じますね。英語を教えるのは人それぞれ目標が違うのでその目標を達成してくれたら嬉しいですね。翻訳は自分が訳したものが世に出たりとか、お客様が喜んでくれたりとかありますけど、納期とかにも追われながら頑張っています(笑)。翻訳も講座を受講した人が成長して独立して自分で仕事にしていくのが嬉しいですね!


天本:誰かの成長を見届けるのがお好きなんですかね?


池上:そうだと思います。0から1になって少しずつ力をつけて自分のものにして成長していく姿が何よりもやりがいですかね。


・今後の青葉区にどんなことを期待されますか。

 

池上:江田に現在住んでいるんですけど、高校や私立の学校がすぐにあるのに学校が終わると江田から別の街にすぐ帰ってしまうのがなんとも悲しいというかそんな気がするんですね。せっかく若い家族であったり子供が増えているのだから高齢者の方達と若者たちの交流する場が増えたらいいなと思います。現状は分断されている感じがして、みんなで同じ街を過ごしたい気持ちはあります。自治体に参加したりとか、世代間の交流が増えれば街が活性化するのかな、なんて思っちゃいますね。空家なんかもうまく活用すればもっといいと思うんですよね。私ができるのは海外の方の泊まる場所を提供したりとか、できたらいいですね。安全だなとは常に感じますね!青葉区は本当に住みやすくいいのでもっと多くの方に住んでもらってたくさん交流したいですね!

 

さいごに

 

 英会話から留学を1ストップで行い、翻訳や様々な仕事をこなす池上様にお話をお伺いしてきました。

 世界を知るからこその共通点であったり、青葉区の課題など多くのことについてお話ししてくださりました。貴重なお時間をいただき有難うございました。

 

有限会社おひさまハウス

会社名 有限会社おひさまハウス
住所 225-0014 横浜市青葉区荏田西2-6-2
電話番号 TEL:045-911-4031
営業時間 10:00~18:30
URL https://www.ohisama4103.co.jp/


 

【取材日時】2022年11月28日
【取材場所】有限会社おひさまハウス
【インタビュイー】代表 池上陽子 様
【インタビュアー】天本匠海

 

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