横浜スタジアムで長蛇の列を作る伝説のおにぎり屋が復活おにぎり わ

2022年8月17日

 横浜スタジアムで長蛇の列を作る伝説のおにぎり屋が復活。
 手作りにこだわり、店内で一から仕込む。オーナー自らが作るおにぎりとは?
 東急SレイエスFCの広報担当の青木が取材してきました。

お店を始めたきっかけは?

 

青木:お店を始めたきっかけをお聞かせいただけますか?
 
岸野:実は、ここ(あざみ野)が初めてではないんです。これまでに海老名・座間を中心に複数、店舗を経営してきた経験がありまして。そろそろ引退をしようか…と思っていた矢先に縁あってこの物件に巡り合ったんです。
このお店は以前 ジェラート屋さんが営業されていて、ちょうど娘があざみ野に家を構える事になった時期と重なって親子でよく通っていたんですが、突然お店を閉めると聞いて…『商売の勘が働いた』と言いますか、すぐにそのオーナーさんに連絡を取っていただき物件の契約を済ませておにぎり専門店を開くことに決めました。(笑)
  
青木:えっ!すごい、行動力ですね!
 
岸野:おにぎり屋さんももとは海老名のさがみ野の駅前で営業していたのですが、知り合いから声を掛けられ『横浜スタジアム』への出店もしたり…と、様々な業態のお店をこれまでに経営して来ましたが、このあざみ野のお店が何と10 軒目の店舗なんです。

 

伝説のおにぎり屋と言われた横浜スタジアムでの出店について

 

青木:横浜スタジアムに出店していたとのことですが、伝説のおにぎり屋さんだったそう
で。スタジアムの中に出店されていたんですか?
 
岸野:そうです。内野席側にたくさんのお店が並んでいるうちの1軒でした。
ホーム外野席のベイスターズ陣側にあったお店が撤退することになって。そこへもう1軒出店することになり2店舗を運営していました。
外野側は1軒しかお店がなく、ベイスターズ・ファンの熱気や興奮がすごかったです!(笑)
 
青木:そんな、長蛇の列が出来ていた伝説のおにぎり屋さんは何年前に出店されていたんですか?
 
岸野:もうかれこれ15 年前になりますね。たしか…高校野球の準決勝の頃からだったと記憶しているのですが、高校生たちの列がわたしたちのお店にだけ出来ていましたね。
やっぱり、お弁当だと彼らには少し値段が張りますから。おにぎりだと生徒さんたちが気軽に買えるちょうど良い価格だったのでしょうね。
  
青木:なるほど!また、ベイスターズの選手たちは買いにこられたりしていたんですか?
 
岸野:さすがに選手の皆さんは買いに見えることはありませんでしたが、雨の日になるとスタジアムはドームと違って屋根がありませんから、グラウンドで練習できない時にはトレーニングのために内野の通路を使って選手が走り込んでいたりして…。
当時のスタッフに結構可愛い子がおりまして、その子に目を奪われるのか(笑)選手がよく売り場の前で立ち止まっていたりもしましたね。(笑)

 

懐かしのおふくろの味のルーツは?

 

青木:『懐かしのおふくろの味』とホームページで拝見しましたが、『おふくろ』とは 岸野
さんのお母様のことですか?
 
岸野:そうですね…。それもありますが、どちらかと云うと日本の昔からの食卓で馴染みのある『生まれ育った味』のようなイメージでしょうか。
もちろん、この味の始まりは母がきっかけでもあります。
わたしの“おにぎりのルーツ”は、母が切り盛りしていた旅館がはじまりなんです。
当時、そこは某大企業の保養所として利用されておりまして。
夜になると社員の皆さんがやってきて、その旅館で慰安の宴会などをした後に温泉に入られて、おやすみになった翌早朝にまた会社に戻られるのですが、あまりに朝が早いので朝食に御膳など召し上がる余裕も無いご様子で。
そこでお客様から「おにぎりと味噌汁だけでいいよ!」とご要望があった事がきっかけでわたしがおにぎり作りの担当に。
時間との戦いで、毎回200~300 個…と握るんです!(笑)
そのおにぎりをお客様が『おいしい!おいしい!!』と、ビックリするくらい褒めてくださって。当時、大学生だったのですが夜は授業が終わると旅館に直行して手伝い、朝はまた早起きをしておにぎりを作っていました。
そこが原点なんですよ。わたしの『おにぎり人生』のスタート地点なんです。
 
青木:当時のおにぎりの具材は、どんなものだったのですか?
 
岸野:その当時は『鮭』と『梅』でした。
商売を本格的に始めるようになって、今日までいろいろと研究を重ねてレパートリーが増えていきました。
 
青木:今では何種類ぐらいあるんですか?
 
岸野:今は35種類ですが、本当はもっといろんな種類を置きたいと思っています。

 

こだわりの食材について

 

青木:おにぎりのこだわりをお伺いしたいのですが。
 
岸野:おにぎりの基本、『お米』と『海苔』には特にこだわっていますね。
おにぎりのお米にはササニシキという銘柄を使っています。
現在、ササニシキを作る農家さんが減っていて、ほとんどがコシヒカリです。当店ではいつも安定した味をお客様に提供できるよう、年次契約で宮城の米農家さんにササニシキを作っていただき、取り寄せています。ササニシキは特徴として冷めた時に美味しくて、もちもち感の強いコシヒカリとは違い、比較的サラッとしてベタベタした感じが少ないので冷めても美味しいおにぎりにとても適したお米なんです。
そうした理由から当店ではずっと、ササニシキを使っているんですよ。
 
青木:具材へのこだわりは?
 
岸野:やはり、丁寧に店内で仕込んでいる手作り具材でしょうか。
鶏そぼろ、生姜煮、まぐろ煮、牛のしぐれ煮など、季節の旬の具材も使用したり。他のお店では見かけないような珍しい手仕込みの自慢の具材がたくさんありますよ。
 
青木:海苔のこだわりを教えて下さい。
 
岸野:有明産の海苔しか使ったことがありません。他の産地の海苔と違って、しっかりとした甘味があるんですよね。他にも松島や三河産などもありますが、やはり有明産のものには敵いませんね。

 

お店を経営する事での苦労

 

青木:話は変わりますが、お店を経営していて、今まで苦労などありますか?
 
岸野:わたしの生家で元来、商売をやっておりまして。そんな商売屋育ちだからでしょうか、普通ならお店をオープンするとなると緊張したり『大丈夫だろうか…』『ちゃんとお客さんが来るんだろうか…』などと不安を感じたりするものなのでしょうけれど、そういった心配をしたことがないんですよね。必ずお客さんは来るものだ!と云うような確信が元から自然と染みついている…というか。(笑)商売屋に生まれ育っただけに「失敗はない!」と思っていますよ。(笑)

 

今後の展望

 

青木:今後の展望をお聞かせ頂いてもよろしいですか?
 
岸野:わたしの夢は…実は、鎌倉にお店を出したいんです。
様々な課題もあるので難しいかもしれませんが、以前には物件も探してみたりしたこともあるくらい。鎌倉がダメでも、雰囲気のある物件を見つけて将来は『おにぎりでミシュラン』を狙いたいと思っています。そのくらい大きく夢を持たないと!…ね。(笑顔)

 

~さいごに~

 

 今回は「おにぎり わ」さんにお邪魔させて頂きました。
 店主 岸野さんの商売人としての力強さやエネルギーを感じる中に「伝説のおにぎり屋」と
いわれる理由を感じる事が出来ました。
 お忙しい中、貴重なお時間を頂きありがとうございました!
 

おにぎり わ あざみ野


店舗名 おにぎり わ あざみ野
住所

神奈川県横浜市青葉区あざみ野2-12-1 丸善ビル1F

電話番号 TEL:045-482-7876
営業時間

平日:8:30~14:00/土日祝日:8:00~14:30

定休日 不定休
URL https://onigiriwa.com/

 

【取材日時】2022年6月30日(木) 13:00~14:00
【取材場所】おにぎり わ あざみ野
【インタビュイー】岸野 和美 
【インタビュアー】青木 真人

 

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