東急SレイエスFC

R-epresent History

~レイエスの過去、現在、未来を~

【VOL.4】松島 朋宏

 

 松島 朋宏

(Tomohiro Matsushima)

 

1976年5月11日生

 

一般社団法人 有度アスレティックスポーツクラブ

有度フットボールクラブ/FCモデフィオ 監督

 

【サッカー歴】

有度第二小学校サッカースポーツ少年団

清水第七中学校

静岡県立清水南高等学校

順天堂大学

 

【指導歴】

クーバーコーチングサッカースクール

J-フロンテッジフットボールスクール

有度フットボールクラブ

 

 2001年よりクーバーコーチングスクールのアシスタントコーチとして東急スポーツシステム株式会社での指導をスタート。

 

 2004年シーズンよりメインコーチとして指導。

 J-フロンテッジフットボールスクールでは、渋谷、あざみ野、新百合ヶ丘、ひばりが丘を歴任。

 

 2009年に渋谷校を再任した際に、選抜クラスであるレイエスクラスを担当し、クラスからJクラブジュニアユースへ進む選手たちを輩出。質の高い指導で選手育成に尽力した。

 

 2012年シーズンより現【一般社団法人 有度アスレティックスポーツクラブ(4種:有度フットボールクラブ、3種:FCモディオ)】に籍をおき、チームの監督として指導にあたっている。

 

【1】TSS在籍時のレイエスについて

TSS(東急スポーツシステム株式会社)で勤務されていた時のクラブの見え方や感じていたこと、印象的な出来事などがありましたら教えていただけますか?

 

 TSSでの始まりは2001年の11月に渋谷にあったクーバーコーチングサッカースクールのアシスタントコーチとして入った時からでした。初めての指導経験で右も左もわかりませんでしたが、現レイエス代表の土本さん、レペゼンヒストリーでコメントされている小西さん、八重樫さん、遠藤さんをはじめ多くの先輩コーチ陣に指導していただきながら質の高い指導を目の当たりにし、スキルプロフェッショナルとしての心構えなど多くのことを学びました。

 

 その後J-FRONTAGEフットボールスクールに変わるタイミングで、当時まだ社員ではなかったアシスタントコーチからも3名が将来のメインコーチへということで声をかけていただき、そのうちの一人として立ち上がりから参加させていただきました。

 

 まだまだクーバーからどのように変えていくのかに全員が戸惑いがあった時で、私自身もメインコーチになるために必死だったこともあり、レイエスFC(チーム活動)に対してそこまで意識したことはありませんでした。

 

 メインコーチとして渋谷、あざみ野、新百合ヶ丘、ひばりが丘と歴任し、再び渋谷に戻ってきたタイミングで新たに「レイエスクラス」というセレクション型のクラスができ、自分の中でレイエスというものを大きく意識しだしました。

 

 レイエスは関東でも注目される存在でしたが、活動拠点はあざみ野だったので、渋谷の子たちに憧れでありお兄さん的な存在ということをどうやって繋げていくかをいつも考えていました。

 

 印象的な出来事は、当時担当していた阪本コーチに渋谷のレイエスクラスにいるこの子たちが欲しいといってもらえたことや(残念ながら2人はJ下部に行ってしまいましたが)、他のレイエスクラス渋谷からJ下部に進んだある選手は、友達がジュニアユースを選ぶ際に「〇〇のスタイルはレイエスに合ってるから行ったらどう?」と推薦してくれていたという話を聞いた時にはクラブに関われて良かったなと思いました。

 

スクールにて

【2】客観的にみたレイエス

TSS(東急スポーツシステム株式会社)を離れてみてクラブや会社の見方が変わった部分や、魅力的に感じた部分があれば教えていただけますか?

 

 私自身は地元の静岡市清水区に戻りクラブチームで指導しているのですが、前述の小西さんもおっしゃっていましたがやはりTSSは会社としての雇用形態、勤務体系などすごくしっかりとしています。しかも私が働いていた時と今では全然違いますし、そこに満足することなく、常に変化しているのも感じます。

 

 サッカー指導を職業として生活する。まだまだすごく大変なことです。食べていけない人はたくさんいます。そういう目指す人たちにとってもTSSが寄与しているところは大きいと思います。

 

 別の話では、レイエスが静岡でも試合をしていきたいという要望を受け私が清水エスパルスジュニアユースとの試合をつないだ(組んだ)ことがあったのですが、当時静岡ではまだレイエスの認知度はそれほど高くなく、試合前は街クラブとの試合を頼まれたくらいな感覚だったらしいのですが、対戦後はエスパルスジュニアユースのスタッフもレイエスがとても魅力的なチームだったとその話で交流を持つこともできましたし、今では静岡でもレイエスの名前を出すだけで話が弾むことが多くなりました。

 

 魅力的なフットボールを目指しているレイエスだから起こった出来事だと思っています。

 

 また、フットボールだけでなくスイミング、フィットネス、テニス、ゴルフなど全体で「東急線沿線の人々をスポーツを通じて幸せにする」という理念のもとに団結しているところにすごく魅力を感じますし、自分たちもそんなクラブを目指したいなと思える存在です。

 

FC福生の遠藤代表と

【3】今後のレイエスへ

今後、レイエスに期待することや、こういうところに力を入れたら良いのではないかという部分はございますか?

 

 ユースができ、フットサルができ、トップチームができ、Jリーグ参入を目指しているなんてレイエスは街クラブの理想であることは間違いありません。実現のためにご尽力された皆様のすごさを改めて感じます。おそらくこれからはフットサルのトップチームができFリーグ参入をとなっていくのでしょう。

その日が来るのを待ち遠しく思っているサポーターの一人でもあります。

 

 しかし、大きくなれば大きくなるほどやはり人材だと思います。

 

 在籍当時からも課題ではありましたが、質を落とすことなくどう発展していくか。レイエスでは維持は後退とSNSで読んだ記憶があります。これは尽きない課題ですが、力を入れていくポイントだと思います。

 

 最後に、レイエス静岡支部なんて案はどうですか?(笑)

 

主催した講習会での1コマ

【4】メッセージ

お知らせや読者の方々へメッセージがございましたらお願いいたします。

 

 特にお知らせするようなことはありませんが、個人的に私の指導者としての原点はTSS時代であり、レイエス(TSS)で培ったものやは目指すところとしてずっと持っています。

 

 幣クラブも法人化を進めており、東急Sレイエスのように活躍する日を目指して頑張っています。

いつの日か皆様の目に触れられるような活躍をした際は、どうか「おっ、あのチームだな」とご声援いただけたら幸いです。よろしくお願い致します。

 

 一般社団法人 有度アスレティックスポーツクラブ

 有度フットボールクラブ(3種:FCモデフィオ) 情報はこちらから

 

 ~編集後記~

スタッフのひとりごと

 

 人当たりがとても柔らかく包み込むような人柄で分け隔てなく接する中に、信念を持って指導なさっている姿が印象に残っています。若かれし頃、そのやさしさに甘えて食事をした後にお宅に泊めていただいた御恩は忘れません。笑

 

 松島さんのクラスの選手たちは礼儀正しい振る舞いが印象的で、ボールに関わるところだけではない育成を体現されているのだと、とても勉強になったことを覚えています。

 

 松島さん、今回は誠にありがとうございました!